アイランドシティまちづくりに関する分析と女性の活躍推進に関する研究

Last modified: 29 January 2019

平成30年度は、本研究室がアイランドシティまちづくりにできること、として地域を担う
方々を中心に行政のご協力のもとゼミ生と一体になって様々な事業を実施検討してまいります。


平成31年1月

アイランドシティの暮らしやすさと雰囲気づくりに関するワークショップ

1月28日(月)福岡女子大学研究棟において、アイランドシティの暮らしやすさと
雰囲気づくりに関するワークショップを20名で開催しました。10名近くお申込み
いただいた地域住民の皆さまは初対面の方々が大半を占め、開催後の学内カフェの
ランチでは、これから本研究室事業などを通じて少しずつできることに手がけてみ
ようという話で盛り上がりました。ワークショップでは、90分の限られた時間で、
グループワークと全体発表を通じて、次の点について論点を定めていきました。

「よさは素晴らしい環境、課題は人口が増えてきていること、それらの状況のもと
アイランドシティを守っていくために必要なことは地域のつながり」

研究室では、全体発表で示された点に加え、グループワークで議論になった各テー
ブルの個別の提案や意見も参考にしながら、必要に応じてフォローアップヒアリン
グを行い、計量分析とともに集約を進めてまいります。その一部については、平成
30年度東部地域大学連携(東区委託)事業にも役立てていきます。



ワークショップ次第

1.導入・はじめに 10分間
2.ミニレクチャー 10分間
3.グループワーク 30分間
4.全体でのまとめ 30分間
5.おわりに・総括 10分間


平成30年12月

照葉校区全世帯女性の皆様を対象とした”暮らしやすさと雰囲気づくり”に関する住民意識
調査アンケートについて、12月より解析を始めています。現在、サマリー掲載の準備中です。


平成30年11月

平成30年12月8日アイランドシティ照葉パビリオンにて <アイランドシティの未来
の交通を考える> 第1回ワークショップが開催されました。本研究室からもアドバイザー
及び学部学生・大学院生等によるファシリテータ役として当日に向けた準備が福岡市
港湾空港局とともに進められました。 > 詳細はこちら (外部リンク teriha.net)


行政担当の方々と学生との打ち合せの様子


平成30年10月

照葉校区全世帯女性の皆様を対象とした”暮らしやすさと雰囲気づくり”に関する住民意識
調査アンケートを地域のご協力により実施しました。平成30年11月16日まで、照葉公民館
専用回収ボックス、またはアンケートキット封筒を使用して切手不要で郵便ポストに投函い
ただきました。アンケート結果については、本サイトにサマリーをまとめてまいります。また
1月中に配布用リーフレットを作成し、年度末までに計量分析等、詳細の解析結果を地域運営
関係者の皆様、行政、研究機関、まちづくり参画企業向けに作成し、配布いたします。




平成30年8月

年間で最も大きな地域活動の1つとされる夏祭りがアイランドシティ中央公園において8月
4日開催され視察に伺いました。お忙しい関係者の皆さまにゼミ学生にもきめ細かくご対応
くだり、暑さの厳しい1日でしたが、最後まで活き活きとした雰囲気が伝わってまいりました。





平成30年7月

7月後半のゼミでは、校区自治協議会長を囲み、行政地域支援課、地域連携センター、学内教員、
大学院生、学部生、18人が集まり様々な情報交換やアイデアの創出を行いました。





[これまでの研究]
・平成29年度公開講座(平成29年9月2日)"充実した暮らしをサポートするまちづくり
- 有機的な地域システムとは":福岡市港湾空港局 アイランドシティホームページ
(外部サイトへ移動します)にてご紹介いただいています。


研究室でのディスカッション



平成29年度後期国際経済・マネジメント演習中村ゼミでは、"女子大とアイランドシティ
まちづくり"というテーマで、今後どのような取組ができるか、様々なアイデアの交換を
通じて、地域で現在実施されているイベントや、行政、地域の方々との議論を交えなが
ら、検討しています。

大学から地域、社会に発信できる取り組みアイデア



(c) fwunreal (2017)

平成30年度より、アイランドシティもしくは東区内他地域ではじめられることを目標に、
行政の方々と話し合いながらゼミ学生主体でアイデアを発展させ、実施検討しています。

過去の調査研究
女性の社会における活躍推進と持続可能な地域経済に関する研究(UDCIC との共同研究)

平成28年夏実施 暮らしやすいアイランドシティまちづくり では、アンケート
実施時にご希望いただいた皆さまにワークショップご案内等のメーリングリスト登録を
いたしました。本研究の継続に伴い、新規にご希望される女性の皆さまに、引き続き
こちら
からご登録いただけるようになりました。正常に送信できない場合は、お手数
ですが econ.univ_fw[at]icloud.com ([at]部分はアットマークに置き換えてくださ
い)までメールにてご登録をお願いいたします。

本成果の一部について、平成29年度公開講座(平成29年9月2日)充実した暮らしを
サポートするまちづくり - 有機的な地域システムとは にて報告いたしました。

意識調査結果小冊子のアイランドシティの皆様への配布について

平成28年夏に実施した、暮らしやすいアイランドシティまちづくりに関する意識調査
にご協力いただいた全世帯の皆さまに、地域そして開発事業者のご協力のもと意識調
査結果小冊子を配布いたしました。




研究報告書について

研究報告 女性の社会における活躍推進と持続可能な地域経済に関する研究 を研究
機関、行政等の関係者の皆さまにお届けしております。




これまでの研究活動

平成28年度は、アイランドシティ・アーバンデザインセンター(UDCIC)との共同研究
である、暮らしやすいアイランドシティまちづくりに関する分析を、照葉在住の女性の
皆様のご協力のもと、本学大学院生、学部ゼミ学生とともに実施しました。本プロジェ
クトは平成28年4月より着手され、8月から9月にかけて、香椎照葉全世帯の女性の皆様を
対象としたアンケート調査、及び集計作業が行われました。11月から12月にかけて、ヒア
リング・ワークショップを全3回に分けて開催し、女性の社会での活躍を促進する点を踏
まえたまちづくりをテーマに、様々な議論が展開されました。さらに1月には、これまで
の議論を集約するために、フォローアップ・ワークショップを実施しました。研究の成果
として、3月に開催された、第3回アイランドシティまちづくりフォーラムでの活動報
告、意識調査結果小冊子のアイランドシティの皆様への配布、及び研究報告書(女性の社
会における活躍推進と持続可能な地域経済に関する研究)を作成しています。さらに、
平成29・30年度東部地域大学連携プロジェクト等も含め、関連研究を継続し、随時本サイ
トにおいて情報発信をしていくとともに、公開講座などでその成果を配信してまいります。
また、学術研究の深化として、空間経済学及び空間計量経済分析への応用を国内外の研究
者とともに検討し、将来の都市・地域政策に備えた研究を中長期的に進めていく方針です。


暮らしやすいアイランドシティまちづくりに関する意識調査実施 H28.8-H28.9



[サマリー]

・有効回答数:435

回答者の7割近くが30代および40代、6割近くが3丁目および4丁目。
アイランドシティ全体の一体感は、[あまりない]もしくは[全くない]との回答が63%。
大きな割合を占める世代は、10歳未満がおよそ25%、30代・40代がそれぞれおよそ20%。
まちづくりと協力し合う場については、[参加してみたい]が37%を占める一方
[参加したくない]もしくは[わからない]との回答が58%。後者の理由として
[過度な負担が心配]が74%を占める。
近所づきあいは7割を超える回答者が[あまりない]もしくは[全くない]。
回答者のうち、[分譲マンション](61%)、[賃貸マンション](26%)が居住形態として大きく占めている。
女性の活躍のためにアイランドシティ内に必要とされるものとして、
[時間が柔軟な職場](48%)、[特技・技能が生かせる場](22%)、[ご近所どうしでの助け合い](18%)等。
アイランドシティ内に今後必要になりそうな施設として[レストラン、
カフェ・バー](28%)、[交番](24%)、[文化・芸術関連施設](14%)等。
現在の就業状況は、フルタイム勤務(28%)、パートタイム勤務(24%)、働く意思がある(29%)等。
アイランドシティ内での女性の社会での活躍に関するイベントや研究会
開催については、[参加したい](7%)、[内容によっては](69%)等。その
内容は、[教養を高める講座](34%)、[スキルアップセミナー](26%)等。



[暮らしやすいアイランドシティまちづくり]ヒアリング・ワークショップ実施



・アイランドシティ生活者としてのニーズ、様々な就業支援についてのヒアリングと議論。

(実施期間と概要)
 11月29日(火)10:30-12:00、11月30日(水)10:40-12:10、12月10日(土)10:00-11:30
於:アイランドシティ・アーバンデザインセンター(UDCIC)

〇 プログラム
1.まちづくりのミニレクチャー  
2.アンケート調査結果について解説
3.課題解決に向けたグループワーク
4.全体での議論を行いまとめていく
5.今後のワークショップについて等

(課題としてとりあげられた点)

情報の課題(外部、内部とも)
空間の活用(既設カフェスペースなど)
教育環境の課題(動態変化への対応)
施設、設備の諸問題(公園で寝ころべない子どもたち等)
交通(混雑、域外へのアクセス(昼間のバス頻度等)、域内アクセス、パーキング、
カーシェアリング、子どもの学習塾送迎、高校通学など)
まちで子育て(欧州の事例、柔軟な保育利用環境、デベロッパーとの福祉機能整備など)
女性の社会における活躍への課題(男性の働き方、男性の役割の見直しなど)
ジョブポスティング(需要と供給双方で)
ボランティア活用(高齢者がサポート、多世代交流、そのための雰囲気づくりなど)
子供たちの空間(勉強等ができるところ)
小さな子どもをフレキシブルに預けることのできるスペース
大人の空間(各家庭ではなく近所に気楽に集まれるカフェやバーなど)
住む以外の刺激(文化、芸術、教養)


フォローアップ・ワークショップ実施



・アイランドシティ生活者としてのニーズ、様々な地域まちづくり活動・就業等への
支援、素敵なライフスタイル・子育て環境についてのヒアリング結果を集約。

・平成29年1月18日(水)10:45-12:15 於:UDCIC

〇 プログラム
1.アンケート調査実施サマリー
2.ヒアリング WS 実施サマリー
3.まちづくりのための論点整理
4.これからの予定について説明

(課題としてとりあげられた点)

[人材活用と多世代型まちづくり]
就業意思:アイランドシティ内に8割を超える女性
(フルタイム3割、パートタイム2.5割、そして求職意思3割)


- 供給側 -
短期:一般、高度人材
中・長期:高度人材(中期:スキルアップセミナー、長期:教養を高める講座、男性向
けイベント等)

- 需要側 -
時間が柔軟な職場、特技・技能が生かせる場、など


[行政、開発事業者、居住者の有機的なつながり~まちで子育て(ご近所との助け合い等)]

・子育て世帯多い背景:子育てサポート(柔軟な保育、ただし多数で引き受け)
・ボランティア活用:高齢者がサポート、多世代交流、そのための雰囲気づくり
など、より豊かな生活環境を創生する雰囲気づくりの場:決まったメンバーが家
に集まる現状と、近所に気楽に集まれるカフェやバーの要望(既設カフェスペー
ス等の空間の活用から)
・ジョブポスティング(需要と供給双方での)を含めた、生活・地域情報発信力
・教養、文化、芸術を高めていくことのできるアイランドシティというまちづくり
・外部・域内アクセス:交通(環境と公共交通、採算性、パーキング、カーシェア
リング、塾送迎、通学)
・アイランドシティが先進事例となる生活空間としての魅力度:安心して寝ころべ
る公園、福祉機能や子どもの空間を備えた集合住宅の設計、など


[コミュニティの役割と期待(社会のシステムから考える)]

・[過度な負担が心配]との多くの声、情報の完全性、安全・安心とリスクへの備え



第3回アイランドシティまちづくりフォーラムでのパネル展示、報告、ならび
に交流会での意見交換


平成29年3月11日(土)於 アイランドシティ・アーバンデザインセンター(UDCIC)

中村経済学研究室からのパネル展示1(写真提供:福岡女子大学地域連携センター)


中村経済学研究室からのパネル展示2(写真提供:福岡女子大学地域連携センター)


UDCIC からのパネル展示(写真提供:福岡女子大学地域連携センター)


研究報告の様子(写真提供:福岡女子大学地域連携センター)



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(c) Nakamura, 2020